35mmフィルムを使うカメラはほとんどが横長の24x36mm。次に多いのがハーフサイズと呼ばれる縦長の24x18mm。ハーフサイズは日本製の名機が多く OLYMPUS PENシリーズだけでも800万台以上売れたので手にされた方も多いかもしれません。
こちらTENAXはどちらでもない24x24mm。真四角のフォーマットです。
撮影幅が小さい分カメラもかなりコンパクト。猫の手のような巻き上げレバーと相まってとてもかわいいルックスになっています
私が所有しているのはレンズが Novar 35mm F3.5ですが 戦後の東ドイツ製のものにはTessar 37.5mm F3.5付のものがあるようです。かなりよく写るようなのでレンズの状態の良いものがあれば入手したいものです。(ここにも沼が・・・)TENAXというブランドはZEISS IKONに合流前のGörz社が使っていたものですが、こちらの機種はZEISS IKONになってから製造販売されたもの。戦後は東ドイツ側で製造が続けられ、ファインダーが折りたたみ式からボディ内蔵に変更になったりしたのですが、西側との法廷闘争でTENAXブランドが使えなくなりTAXONAブランドで販売されるようになりました。
36枚撮りのフィルムを入れたのですが、後半は「猫の手」巻き上げがかなり重くなり、部分的な二重露光も何枚かありました。(巻き上げ切れないままシャッターがチャージされて画像が一部重なって撮れてしまう)レンズの状態はそれほど良くない(傷やらカビやら)ので光の状況によって大分写りに影響しています。まぁこういうのも”味”と思って楽しめてしまうのが古いフィルムカメラの面白いところです。
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