1975年の発売から半世紀近く経った今もなお、オリンパス OM-2 は写真愛好家にとって特別な存在です。このカメラは、OMシリーズの中でも特に革新的な技術が導入されたモデルであり、絞り優先の電子制御シャッターとTTLダイレクト測光システムを搭載しています。このシステムにより、フィルム面の反射光を直接測光することが可能となり、より正確な露出制御を実現しました。
OM-2 は、オリンパスが世界に先駆けて開発した革新的なカメラ機能を備えており、特にその絞り優先AE(自動露出)モードは、多くの後続モデルに影響を与えました。さらに、OM-2 の設計には、フィルムの反射率を詳細に測定し、シャッター幕の印刷濃度を決定するという徹底した研究が行われています。これは、カメラの性能を最大限に引き出すための努力の一環であり、OM-2 が高い評価を受ける理由の一つです。
デザイン面では、OM-2 はOM-1 と同様にコンパクトで持ち運びやすいサイズを実現しています。金属製のボディは、大きなダイヤルやレバーが無駄なく配置されており、操作性の良さが特徴です。このシンプルで実用的なデザインは、当時としては画期的であり、多くのカメラメーカーに影響を与えました。
現在でもOM-2 は、その歴史的重要性と優れた機能性により、多くのカメラコレクターや写真愛好家から高い評価を受け続けています。このカメラが持つ独自の特徴と操作感は、今日のデジタルカメラでは味わうことのできない、アナログ写真特有の魅力を提供します。
バッテリーさえちゃんと入っていればとても使いやすいカメラだと思います。バッテリーが残り少なくなるとシャッターの駆動が安定しないので要注意です。露出は敢えて補正せずカメラ任せで撮ってみましたが問題なさそうです。フィルム面の反射は50年経ってもそれほど変わっていない、ということでしょうね。
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