Perfex 55

アメリカ系

Perfex 55は、アメリカのCandid Camera Corporationが1940年代に製造した35mmフィルムレンジファインダーカメラです。このモデルは、特に当時のドイツ製レンジファインダーカメラとは一線を画す独特のデザインと操作感が特徴です。

まず最初に紹介するのは、Perfex 55の革製のケースです。ケースには「Perfex」とエンボス加工されたロゴが施されており、丈夫な作りでカメラをしっかりと保護してくれます。戦後のアメリカ製カメラらしい質実剛健なデザインで、見た目からも頑丈さが伝わってきます。ケースの外観は多少の摩耗がありますが、全体としては良好な状態を保っています。

次に、Perfex 55のボディと光学式露出計について紹介します。この露出計は電子式露出計とは全く異なり、簡易的な方式を採用しています。ボディ中央上部にある横に細長い窓を覗くことで、透過光によって青色ガラスを通じて見える文字列のどこまで視認できるかで光量を測定するという仕組みです。文字列のは「KDIALGEJBFVCPHOT」となっていて右側にほどガラスの色の濃度が高くなり、光量によってどこまで見えるかが変わってくるというものです。

文字を読み取ったらボディの背面にある換算テーブルの黒い円盤を回してシャッタースピードや絞りを決定します。実用的にはどうかなと思いますが、思わず「なるほどね!」と言いたくなります。

Perfex 55のもう一つの特徴は、スローシャッターの操作方法です。巻き上げノブを一度操作した後、スローシャッターノブをもう一度操作するという工程が必要です。この操作感は、他のカメラにはあまり見られない独特のもので、こちらも実用的には難しそうです。

装着されているレンズは、WOLLENSAK PERFEX VELOSTIGMAT 50mm F3.5です。このレンズは、アメリカの有名レンズメーカーのWollensak製ですが、日本ではあまり見かけません。

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