ライカⅢfに装着されたSummaron f=3.5cm 1:3.5レンズとSBLOOファインダーは、1950年代の写真技術とスタイリングの粋を集めた逸品です。この組み合わせは、バルナックライカのユーザビリティと光学的精度の高さを象徴しています。レンズのシリアルナンバーから1950年製造、カメラ本体は1954年製と推定され、70年を超える時を経てもなお現役で使える耐久性は、ライカの製造技術の卓越性を物語っています。
ライカⅢfでは、ビューファインダーが50mmの固定焦点距離に最適化されているため、35mmレンズのように50mmより広角のレンズを使用する際には、正確なフレーミングを行うためSBLOO外付けファインダーが必要となります。このファインダーは、画角が広くまた明るく、ファインダー越しに見る光景は肉眼で見るのとは別世界でファインダーを覗いているだけで気持ちが高揚するように思います。
Summaron 35mm f/3.5は、そのコンパクトさとシャープな描写で知られており、被写界深度の深さもあり街角や風景などのスナップショットに最適です。1950年代当時、この焦点距離は日常的なシーンや報道写真にも頻繁に用いられ、多くの写真愛好家やプロに支持されました。また、ライカのレンズラインアップの中でも特にバランスの取れた選択肢とされ、その使いやすさが高く評価されています。
SBLOOファインダーを装着したライカⅢfの姿は、機能美とクラシカルなデザインが融合した姿を見せています。このスタイリングは、レンジファインダーフィルムカメラ特有の操作感と共に、デジタル時代では失われてしまった写真撮影の喜びを提供します。
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